買ってはいけない豆腐の特徴はコレ!種類によって作り方が違う豆腐の正しい選び方とポイントを紹介

家計の王様とも言われる豆腐は、さまざまな調理が可能です。

毎日の食卓に欠かせないという家庭もみられます。

普段何気なく購入している豆腐のなかにも、「買ってはいけない豆腐」があることをご存知でしたか?

ここでは、買ってはいけない豆腐の特徴などをまとめました。

買い物の際にチェックすることで、毎日安心して食べられる美味しい豆腐に出会えるかもしれません。

買ってはいけない豆腐のメーカーについてもじっくり解説します。

大豆製品の代表である豆腐は日本の食卓に欠かせませんね

この記事でわかること

買ってはいけない豆腐の特徴

輸入大豆を使っている豆腐

農林水産省によると、大豆の国内自給率は7%(平成29年度統計による)とされています。

大豆製品は、輸入大豆に頼らざるを得ない状況にあります。

輸入大豆の危険な部分は、品質管理と農薬散布にあります。

海外から日本へ輸送するまでの期間、カビの発生や腐食を防ぐために農薬散布していることがほとんど。

収穫後に散布される農薬は高濃度なものが多く、残留性が高いと言われています。

しかし日本における大豆の自給率はおよそ7%と、想像よりもかなり低いのが現状で、国産大豆を使用している豆腐の割合のほうが少ないのが現実です。

国産大豆100%と表記された豆腐を購入するのが一番ですが、価格帯や商品流通量を考えると難しい場合もあるでしょう。

輸入大豆を使った豆腐を購入するときは「遺伝子組み換えではない」と記載されたものや、どの国から輸入されたものか明記されたものを選ぶと安心です。

消泡剤を使った豆腐

大豆には「サポニン」という成分が含まれておりますが、サポニンは泡立ちやすい性質があり、発生した泡が残ったままだと口当たりが悪くなったり空気が入ることで日持ちしなくなります。

その泡を消すのが豆腐製造における最大の労力であり、大事な工程のひとつです。

その発生した泡を手作業で除去したり濾して豆腐を作ると、時間や金銭面でのコストがかかってしまいますが、そこで有効なのが「消泡剤」です。

消泡剤とはその名の通り「泡を消す」作用がありますが、ケイ素やグリセリン脂肪酸エステルという添加剤が使用されています。

消泡剤を使用することで大量に発生した泡を消すことができ、製造工程の時間短縮にもつながるため生産量に大きく影響します。

では消泡剤はどのくらい体に害があるのか?

実は消泡剤はドレッシングの乳化剤や化粧品などにも含まれており、安全な成分です。

そのため一概に買ってはいけないとは言えませんが、添加物のひとつとも考えられるので、消泡剤を使用していないほうが好ましいでしょう。

今では消泡剤を使わず作られた豆腐も販売されているので、購入の目安にしてみてください。

天然にがり以外を使った豆腐

豆腐には凝固剤が必要ですが、食品添加物として塩化マグネシウムや塩化カルシウムが用いられます。

海水を煮詰めて作った天然にがりを使った豆腐は安心ですが、天然にがりを使用していない豆腐も多くあります。

なかでも凝固剤に「グルコノデルタラクトン」という有機化合物を使って固められた豆腐は注意が必要です。

デンプンを発酵させて作られた成分はにがりと異なり、凝固能力が高いのが特徴です。

凝固力が高いグルコノデルタラクトンは「濃度が薄い豆乳で豆腐をたくさん作る」ことができるので、「豆腐屋さんの手作り豆腐」とは味や食感が異なる場合があります。

栄養や味を重視する方は、天然にがりを使用した豆腐を購入しましょう。

買ってはいけない豆腐のメーカーは?

森永乳業の豆腐は買っても大丈夫?

森永乳業の豆腐は、皮を取り除いた大豆を用いる引き搾り製法を用いて作られた、ロングライフ商品です。

長期常温保存が可能な豆腐として知られています。

輸入大豆を使用した量産品ですが、遺伝子組み換え大豆の混入を防ぐ流通管理など万全の体勢で製造されています。

豆腐を買い忘れた時や非常時の食糧としても便利なので、おすすめできる商品です。

タカノフーズの豆腐は買っても大丈夫?

納豆などの大豆製品でシェアが高いタカノフーズの豆腐は、充填豆腐と呼ばれる商品です。

熱して凝固剤を入れた豆乳を容器に充填し固めています。

グリセリン脂肪酸エステルやレシチン(乳化剤)が含まれていますが、食感がよいのが特徴です。

通常の豆腐商品よりも賞味期限が長めに設定されているので、使いやすい商品のが特徴。

いつでも購入しやすく手頃な価格帯の商品が中心なので、毎日の食卓におすすめです。

さとの雪食品の豆腐は買っても大丈夫?

さとの雪食品では、国産大豆100%使用の木綿豆腐や、消泡剤無添加の豆腐などを販売しています。

充填豆腐やロングライフ商品などの商品展開もあり、消費者としては選びやすいメーカーではないでしょうか。

価格が若干高めですが、安心できる商品を購入したい人に選ばれているメーカーです。

スーパーでも取扱いが多いので、美味しい豆腐を食べたい人におすすめです。

失敗・後悔しない豆腐の選び方

大豆の生産国に注目しよう

豆腐を購入するときは、原材料表示に記載された大豆の生産国に着目してください。

アメリカやカナダ、中国など使用されている比率に合わせて記載されています。

外国産の大豆は輸入経路などの都合上、防虫や防カビのために農薬が使われた大豆も少なくありません。

安心できる豆腐を買い求めたいならば、国産大豆100%のものを購入するとよいでしょう。

添加剤を使わない豆腐を選ぼう

ここで言う添加剤とは、なめらかな食感を作るために配合される「消泡剤(グリセリン脂肪酸エステル)」や「レシチン」、豆腐を固めるために用いる「硫酸カルシウム」、「グルコノデルタラクトン」などを差しています。

消泡剤を用いるのは、豆乳を無駄にせず短時間で大量の豆腐を作るためです。

また、豆腐には凝固剤の添加が必要不可欠ですが、一般的に、豆乳を固めるために天然にがり(マグネシウムやカルシウムが含まれた海水由来の液体)が使われますが、塩化マグネシウムもにがりの一種です。

一方で「塩化カルシウム」「硫酸カルシウム」、「グルコノデルタラクトン」など人工的に作られた添加物を用いることもあります。

凝固剤としてグルコノデルタラクトンなどを用いると、濃度が低い豆乳でも豆腐を固めることができるため、低コスト生産が可能です。

また、塩化カルシウムを凝固剤として用いた豆腐は苦味などを強く感じることがあるようです。

消泡剤やにがり以外の凝固剤は豆腐作りには必要がないものです。

濃くて美味しい豆腐を求めるなら、添加剤の確認をしっかり行いましょう。

豆腐の種類を学ぼう

豆腐の種類や違いを知ることで、好みの食感や調理に合った豆腐を選べます。

木綿豆腐と絹ごし豆腐では作り方が異なります。

木綿は一度豆腐を固め、崩したものを型に入れ圧縮しながら水分を抜く製法を取っています。

固めの歯ごたえがあり煮崩れしにくいのが特徴で、麻婆豆腐や炒り豆腐など火を通す調理に向いています。

一方絹ごしは、豆乳ににがりを加えた後そのまま固めたものです。

なめらかな食感になり、冷や奴などにもおすすめです。

このほか充填豆腐は、豆乳に凝固剤を混ぜたものを容器に詰めてから加熱する製法を取ります。

紙パック豆腐などが代表例で、常温保存が可能になりました。

価格帯に振り回されないようにしよう

豆腐はメーカーや製法、原材料や添加物の有無によっても価格が大きく変わります。

高いから安心、安いから買ってはいけないと言う基準で豆腐を買うのはおすすめできません。

国産大豆100%、消泡剤不使用豆腐でもグラム数を減らすことで単価を下げている商品もあります。

また安価な充填豆腐でも梱包コストで価格帯が高く設定されている商品もあるでしょう。

価格帯で振り回されることがなく、原材料の表示や内容量を重視するようにしてください。

安い豆腐は買ってはいけない?

豆腐の相場は1丁350~400グラムで販売されています。

地域やスーパーの仕入れ状況によっても価格帯は変わってきますが、相場としては100円から300円程度です。

安い豆腐は買ってはいけないの?という質問が寄せられる事がありますが、そんなことはありません。

小売店側の目玉商品として、売れ筋商品の豆腐は利益度外視で値下げして販売しているケースもあるからです。

一般的に、国産大豆100%、天然にがり使用、消泡剤無添加の豆腐は価格が高額になります。

豆乳の濃度を下げ、乳化剤などの添加物を配合して作られた充填豆腐や紙パック豆腐などは価格帯が安価になります。

充填豆腐はなめらかな食感であることや、賞味期限が長めの商品が多いので好んで食べる人も見られます。

安いからといって一概に「買ってはいけない」と言えないでしょう。

オススメの人気豆腐5選

【森永】絹とうふ 250g

  • 常温保存可能
  • 保存料不使用
  • 長期保存可能

こだわりの挽き搾り製法で、皮を取り除いた実の部分だけを使って豆乳をつくり、コク・甘み・旨味にこだわった商品です。

常温で長期保存可能な商品として日本で販売したのは、森永が初めて。

備蓄用としてもオススメです。

【ひろし屋食品】おばー自慢の 島豆腐 500g×5

  • 沖縄伝統の味
  • 大豆本来の旨味
  • 要冷蔵

沖縄の伝統製法「生絞り地釜製法」でつくった豆乳の旨味が強い豆腐です。

両面を軽く焼いて食べるステーキとしてもオススメ。

豆本来の味が強く、しっかりとした食べごたえのある豆腐です。

【さとの雪食品】ずっとおいしい豆腐 300g×12個

  • 常温保存可能
  • 絹ごし風
  • 保存料不使用

国産大豆とにがりを使用したシンプルな豆腐。

常温保存が可能で常備品としても最適な豆腐です。

ご自宅用はもちろん、アウトドアなど屋外での使用にもオススメです。

【アスザックフーズ】フリーズドライ 国産豆腐 50g

  • フリーズドライ
  • カット済みで使いやすい
  • チャック袋入り

国内製造のフリーズドライ豆腐です。

カット済みなのでそのまま味噌汁に入れれば簡単に食べることができます。

アウトドアなどにも最適で、保存に便利なチャック袋入り。

【太子食品】北の大豆 絹豆腐120g×3個

  • 北海道産大豆使用
  • 要冷蔵
  • 使いやすい小分けパック

大豆製品の大手メーカー「太子食品」の定番豆腐。

日光の水と北海道産大豆にこだわった便利な3パックです。

余計な添加物を使用せずにがりだけで作ったの豆腐です。

賞味期限が17日と長いので、とても使いやすいです。

豆腐を買う時のよくある質問

オススメの保存方法はなんですか?賞味期限を過ぎたらどうなりますか?

豆腐は水分が多いので開封したら早めに食べましょう。

一度で使い切れないというケースがありますが、その場合は大きめの保存容器に豆腐が隠れるくらい水を入れて、冷蔵保存をしましょう。

複数回に分けて使用する場合は、水を毎日交換し賞味期限内に使い切るようにしましょう。

豆腐は水分が多く腐りやすいため、賞味期限切れのものは食べないほうが良いです。

ちなみに木綿豆腐なら、水切りしてから適度な大きさにカットして冷凍保存も可能です。

ただし、冷凍することによって豆腐内部の水分が抜け、高野豆腐のような食感になるので、大豆ミート感覚で食べるのがオススメです。

豆腐のカロリーはどれくらいですか?

豆腐一丁あたり約300gとした場合、木綿は219キロカロリーで絹ごしは168キロカロリーです。

ごはんに置き換えると300gで510キロカロリーなので豆腐のほうが断然低いですが、ごはん茶碗1杯(約250キロカロリー)と比較すると木綿豆腐1丁とさほど変わりありません。

カロリーが気になる場合は、満足度やレシピを考えて使い分けるといいでしょう。

フリーズドライの豆腐はおすすめですか?

豆腐をフリーズドライ加工した商品で、味噌汁の浮き身などに使われています。

フリーズドライ豆腐は、豆乳にデンプンやコラーゲンなどを添加した後に凝固剤を入れて固めたものを使っています。

一般的に豆腐の作り方とは異なりますが、水戻し後は豆腐に近い食感が残ります。

しかし、豆乳の原材料やどのような凝固剤が使われているかは確認が難しいケースがあるので、安全性にこだわりたい人は食品表示などを確認しましょう。

まとめ

豆腐はスーパーでも大きく販売スペースが取られるほど、私達の生活には欠かせない食材です。

価格帯も大きな開きがあるため買うべき豆腐、買ってはいけない豆腐などさまざまな見方が出てきます。

基本的に原材料である大豆の輸入国の確認や添加物の有無を確認すると安心して食べられる豆腐かどうかがわかります。

価格帯は、梱包コストや重量などでも変わってきますので、価格だけで「買うべきか否か」を見極めないようにしましょう。

また、豆腐は保存方法に気をつければ、美味しいままでしばらく保存が可能です。

ぜひお気に入りの豆腐を見つけて、正しい保存方法で美味しく豆腐を食べましょう。

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